Meta社の新SNS「Threads（スレッズ）」がリリース。Twitterからの大規模ユーザー流出はあり得る？

最近のTwitterはなんだかゴタゴタしていることが多いですよね。
昨年、イーロン・マスク氏がTwitterを買収してから急な仕様変更等が目立つようになりました。

特にここ最近では――

・投稿の閲覧数に制限が設けられたり（現在は解除）
・タイムラインの埋め込みが利用できなくなったり

利用に大きく関わるような仕様変更が相次いでなされ、少しうんざりしているユーザーもいるのではないでしょうか。
私もいくつかのWebサイトでTwitterの埋め込みを利用していましたので、それができなくなった時はこれまででいちばんTwitterにガッカリした瞬間でした…。

Meta社の新サービス「Threads（スレッズ）」がリリース

そんな機に乗じて、FacebookやInstagramを運営するMeta社が、新サービス「Threads（スレッズ）」をリリース。
Twitterそっくりの機能を備えた短文投稿用アプリで、Twitter対抗アプリとも言われています。

「そのようなアプリが開発されている」という噂は私のような個人レベルでも耳にしていましたが、Twitterのゴタゴタがピークに達したこのタイミングでリリースをぶつけてくるあたりは凄い戦略だなと感じました。

リリースから数日。
Threadsのアプリダウンロード数が〇〇万件突破、ユーザー数が〇〇万件を突破、という話題がネット上を賑わせました。特にここまでの経緯から、Twitterからのユーザー流出に注目する記事が多く発信されています。

しかし実際のところ、本格的なTwitterユーザーの移行・流出は起きていないようです。
あくまでまだ様子見ということなのでしょう。
また、Threads側ではリリースを急いだ影響か機能的に不完全な部分も見られ、これから随時改修されていくようです。

今後、TwitterからThreadsへの大規模なユーザー流出は起きるのか？

私としては、
Twitterが自滅をしない限り、少なくとも日本ではユーザーの大規模な移行は起きないと考えています。それだけ、日本ではTwitterは確立したポジションを得ていると思います。

『Twitterの自滅』が起きる展開としていちばんに挙げられるのは、「フォロー中タイムラインの改悪・廃止」です。
もしこれが起きた場合、ユーザーの大きな移行・流出が考えられます。

今回Threadsのリリースに伴い、否定的な意見として多く取り上げられていたのは、「タイムラインの使いづらさ」でした。

Twitterの「フォロー中タイムライン」は、自分のフォローしているユーザーの投稿が時系列で表示されます。
一方、FacebookやInstagramも含めMeta社製アプリのタイムラインには、自分がフォローしているユーザーの投稿だけではなく（というかむしろそれ以上に）、Meta社のアルゴリズムによって抽出されたおすすめ投稿が次々と表示されます。
（一般的に「おすすめタイムライン」と呼ばれます）。

このおすすめタイムラインがTwitterに慣れたユーザーにとっては非常に違和感があり、同様の仕様となっているThreadsに対しても拒否反応の声が多く聞かれました。

今後、ThreadsもTwitterと同様の「フォロー中タイムライン」を導入するとのニュースもありましたが、それでもTwitterと同等の機能を備えることになるに過ぎません。
ユーザーの大きな移行を促す決定打にはならないでしょう。

今後の展望と懸念

Twitterの「フォロー中タイムライン」機能が改悪、もしくは廃止されない限りは（今後もある程度の緩やかなユーザー流出はあるにしても）、TwitterからThreadsへの大規模なユーザーの移行は起きないでしょう。

懸念は、Twitter側としても「おすすめタイムライン」を推したい意向が透けて見える点です。

もともとTwitterには「フォロー中タイムライン」しかありませんでした。
そこに「おすすめタイムライン」が追加され、現在ではアプリ起動時の初期表示は「おすすめタイムライン」になっています。
ここ最近のゴタゴタを鑑みるに、今後もなんらかの改修が行われる可能性は否定できません。

SNS業界の今後を見守りましょう。

私は長年Twitterを使っていまして、今年に入ってからInstagramも始めました。
…が。

本当にInstagramのタイムラインには慣れません…
どこの誰だか知らない有名人やインフルエンサー()の発信なんか見たくないのです…
（あとショート動画をやたら推してくるのもきつい…）

私には根本的にキラキラSNSは向いていないということなのでしょう(笑)