今回の記事では、WordPressでダブルクォーテーション("")が自動変換されてしまう問題について、その解消方法を解説していきます。
ダブルクォーテーションの自動変換はWordPressの基本機能
この自動変換、実はWordPressに最初から備わっている基本機能なんです。
ほとんどのケースでは見た目の影響だけで実害はないため放置されがちですが、
投稿を見ていると「これ、気付いてないみたいだけどたぶん勝手に変換されてますよね…。」という文章をたまに目にします。
悪影響を受けてしまうケースとして代表的なのは、
記事の中でhtml、CSSなどのコードを紹介・解説しているケースです。
例えば、
〇〇がしたい場合には、下記のコードを貼り付ければOKです!
<div class=2“example”>
みたいなことを記事にしていたとしても、
特に対策をしていなければ、半角で書いたはずの「"」が勝手に全角に変換されてしまいますので、このコードを貼り付けても機能しません。
記事の信用問題に関わりますので、
気付かないでいるととても困ったことになる機能です…。
解消方法Ⅰ:WordPressの設定ファイル変更
おそらく「良かれと思って」実装された機能なのだとは思うのですが、ありがた迷惑でしかない機能ですので、こんなものは早いところ無効化してしまいましょう。
いちばん簡単な方法は、WordPressの設定ファイルを変更することです。
私もこの方法で無効化しています。
- WordPressの管理画面より、メニューの中から「外観」を開く。
- 「外観」の中から「データファイルエディター」を選択。
- 右側に現れる「テーマファイル」の中から、「functions.php」ファイルを選択。
※適用しているテーマによって表示場所が若干異なる場合がありますが、探せば必ずあります。 - 選択した「functions.php」ファイルの内容が表示されるので、その一番下に下記のコードを貼り付け。
/* 自動変換を停止 */
remove_filter('the_title', 'wptexturize');
remove_filter('the_content', 'wptexturize');
remove_filter('the_excerpt', 'wptexturize');
これで完了です。
(すぐに効果が反映しない場合は、一度再起動してみて下さい。)
解消方法Ⅱ:プラグインの導入
この記事ではそこまで詳しくは触れませんが、
先述の方法はWordPressの設定ファイルを直接書き換えることになりますので、間違えて別の部分を弄ってしまったりするとファイルが壊れる可能性もあります。
あまり慣れていない方、不安な方は、プラグインの導入も検討ください。
(個人的には極力プラグインは減らしたいと思っていますので、この機能のためだけにプラグインを増やすのはあまりお勧めしませんが…。)
単純に自動変換を停止してくれるプラグインとしては、『wpuntexturize』などが挙げられます。
管理画面のプラグインのページから、検索してみてください。
実はこんな文字も勝手に自動変換されていました
ダブルクォーテーション以外にも、実はこんな文字も勝手に自動変換をされています。
入力時 | 自動変換後 |
& | &(全角) |
... | … |
--- | ― |
"" | “”(全角) |
'' | ‘’(全角) |
12x34 | 12×34 |
はい、
本当になんの意味があるのかよく分からない機能ですね…。
意外とWordPressにはこういった謎の基本機能があったりするみたいです。
私も、まさかこんな機能があるとは思わず、当初はきっとプラグインとか別のところに原因があるはずだと思って見当違いのところを調べていました。
本件に限らず、WordPressでよく分からない挙動をしたときに「もしかしてそういう仕様なのか?」と疑ってみる気持ちを持っておくことも必要なのかもしれません。
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